准教授
青木 宏之Aoki Hiroyuki
- 所属
- 基盤教育センター 自然科学分野 (化学教育チーム)
- 研究分野
- 生体膜物性、自己組織形態
生体膜を構成するリン脂質分子は、ひとつの分子の中に、水に親しむ性質(親水性)と、水から逃れようとする性質(疎水性)を持つことから、水中で自己組織的に2分子膜構造を形成します。この2分子膜構造が生体膜の基本骨格となって、生命活動にとって大変重要な生体反応の場を提供しています。生物体は遺伝情報に基づいて、種固有の形態を再現性良く形作りますが、そのメカニズムはまだ未知なる領域でもあります。この分野に、生体膜物性と分子の自己組織化の側面から挑戦し、分子のもつ性質とそれを取り巻く環境によって、生き物のメゾスコピックな構造に類似した構造を自発的に形成することに興味を持って研究を行なっています。